パートナーのためにおたくをやめました。

夫と私、二児の子供を持つ四人家族です。

同人活動はしておらず、web上で二次創作をしていましたが、このたび一旦創作活動から離れることになりました。

突然のことにジャンルの方を驚かせてしまったこと、また、同じような境遇を抱えるオタママさんが他にもいらっしゃるのではないかということ、そしてなにより自分の気持ちに整理をつけたくてこれを書いています。

以下、暗い内容が続きますのでご了承ください。

 

夫が私の創作活動を良く思っていなかった理由は、大きくいうと二本柱でした。

ひとつは、そもそもオタク、同人、そしてTwitterに対して強い偏見を持っていたこと。

もうひとつは出産後の度重なる言動から、私に発言権がない状態が出来上がってしまっていたことです。

 

私は元々創作をしてはいませんでした。それが産後、とあるジャンルをきっかけに二次創作、そして同人という世界に出会った。そのきっかけとしてTwitterがありました。夫はそれを良く思ってはいませんでしたが、最初は「それが励みになって日々の家事育児への活力になるなら」と容認してくれました。

しかし、その容認は次第に変容していきました。部屋が散らかっている。子供の寝かしつけが遅い。外出先に忘れ物をする。そういった失敗や手抜かりがすべて「オタク活動にうつつを抜かしているからだ」「Twitterに魂を取られているからだ」と責められるようになりました。グッズや同人活動に積極的なフォロワーさんのことを「キ〇ガイ」「ただの紙に金を落とすバカ」「ゴミを買ってる」などと言われるのも、友達を貶められてるみたいでキツかった。

私が専業主婦で、自分の稼ぎがないことも大きかったと思います。よく「夫婦のお金」と言いますが、夫からしたら自分の稼ぎが不本意な使い方をされるのは我慢がならなかったのでしょう。はっきりと口には出されずとも私の心には常に後ろめたさが付きまといました。

家事育児に完璧を求められ(とはいえ私の主婦としての能力はとても低く、完璧などとても言えない有様でしたが)、金銭を理由に圧力をかけられる。

大好きなはずの創作、オタク活動に、息苦しさが伴うようになっていきました。

 

もうひとつの理由はまだ私がオタクに目覚めるまえ、子供が生まれて間もない頃にさかのぼります。当時はこちらも初めての育児で手一杯(双子だったので、二児の母ですがそれが初産でした)、夫も転職したばかりでストレスが溜まっていたのでしょう。

ここで言うのも憚られるほど心をえぐる言葉を何度も言われました。とりとめもない愚痴をただ聞いて欲しくて隣で話していたところ、「そんなに嫌ならお前は実家に帰れ。俺は仕事があるから子供は施設に預ければいい」と言われたことは今でも忘れられません。

度重なる発言に怯えるようになった私は、オタク云々以前に、夫に反論したり、説得を試みることが出来なくなっていたのです。

 

そんな折です。

諸事情でまとまった出費を捻出しようという話が出ました。

「俺は社員だから、急に年収を増やすことは出来ない。お前はTwitterとゲームをやめればその時間に働けるだろ?」

その言い分にがっくり来ました。

なかなか説明が難しいのですが主婦の仕事は二十四時間営業です。子どもの機嫌次第で暇なときと忙しいときはランダムですし、労働時間的にも一日中根詰めて働いていれば体力が持ちません。

そんなとき、Twitterを眺めることはまるで、溺れる人間が息継ぎをするような感じでした。皆様から頂いた感想が私に勇気をくれました。

けれど彼から見ればそれは無駄な時間だったのです。どうせちんたら遊んでるんだろう、それなら働いて金を稼げと、そう言われたのです。

「そんなんじゃない」という言葉が喉まで出かかりました。これが励みで私は頑張れてるんだって言えたらどんなに良かったか。けれど、それまでに積み上げてきた上下関係がそれを許さなかった。

自分の「好き」と、夫の圧力の板挟みになった私は限界を感じ、自分から創作をやめる決断をしました。

夫にそのことを報告すると「熱意が伝わったよ!」と嬉しそうなラインが返ってきました。

 

あくまで衝動的なことです。ひょっとしたら一カ月もしないうちに「戻ってきちゃった♡」とか言ってるかもしれません。けれど創作をやめようとまで思わされたその気持ちは間違いなく本物で、今まさに感じている生の感情です。

 

そんなこんなで今に至ります。重ねてになりますがジャンルの皆様、突然の休止宣言でびっくりさせてすみません。個人的にははやく自分の中で折り合いをつけて「戻ってきちゃった♡」って言えるようになりたいって思っています。ご心配お掛けした皆様、この文章を読んで少しでもことの顛末を知って頂き、納得は難しいかもですが「そういう経緯だったんだな」って思って頂ければ幸いです。