おたくやめたくなかったので頑張ることにしました①

久々の投稿になります。

前回は予想以上の反響を頂いてびっくりしました。拡散に伴って様々なご意見を頂きました。

なかには『拡散希望』をお願いした意味が分からないとのご指摘もありましたが、実際に自分と同じような境遇にある方、また過去そう言った経験を乗り越えてこられた方から、沢山励ましの言葉を頂きました。それだけでも拡散してもらってよかったな、と思っています。

それと同時に、やっぱりやめるの嫌だなあとも思いました。好きなことを、後ろ指差されることなく、胸を張って堂々と楽しみたい。

だったらいっちょやってやろうと思ったのです。

 

あれからしばらく経ち、我が家の状況は劇的に変化しました。

今旦那さんは私がスマホを弄っていてもなにも言いません。Twitterやゲームに関しても寛容になりました。本人の口から「咎めないよ」との言葉すら出ました。

なにがこんなに私達を変えたのか。

それはおそらく私が仕事を始めたからです。

 

前回の投稿に関するご意見の中で『お金がないなら働くのは当然』とのご指摘、かなりありました。

そこで二方向からこの問題をやっつけることにしました。

 

まず『お金』について。これはなんというか…一言でいうと杞憂でした。具体的に何のために総額いくら必要だったのかはプライベートすぎるので伏せますが、本気出して調べていった結果、そんな無理していますぐ収入を増やさなくてもやりくりできることが分かった。ようは私も旦那さんも知識が無さ過ぎて『こういうことをするにはきっと大金が必要なはず!たいへんだ!』ってなっていただけでした。

 

もうひとつ。『ただでさえ専業主婦で暇なうえ、趣味にうつつを抜かして家事育児は手抜かりだらけ』と、わたしは言われたと思っていました。けれどその日、トラブルになったやり取りを旦那さんと正確に確認したところ本意はそうじゃないことがわかった。

 

そのときのやりとりがこちら。

「…あれが欲しいこれが欲しいは勝手だけど、現実問題としてうちには金が無いからなあ」

「まあ俺が土日も副業で働けば百万くらい行ける気がするけど。でもその時家の状態が今より酷くなってたら俺は本気でキレる。前よりキレると思う

わたしはこの一言で冷静さを失いました。良く旦那さんの言葉を聞けば、現状の家事育児に不満はないこと、ただ悪化はダメ、という主旨だってわかる。

けれどこの太字の言葉は私にはインパクトが強すぎました。今まで散々受けてきた恐ろしい記憶が蘇って思考がストップしました。そしてそんなことを簡単に仄めかす旦那さんにも恐怖を感じた。このひと、反省してないんだ。モラハラだって認められたのに、アウトだってなったのに、腹が立てばまた同じことをする気なんだと。

「…そんなことになるなら、私は子供を連れて実家に帰ります」

「それは違うでしょ。子供は置いて、ひとりで実家に帰りなさい

母親として、そんなことを言われて、なんでそうなるのか理屈を考えるほどの余裕はもう無かったです。

 

旦那さんが言いたいことの核を汲み取れないまま咄嗟に私が思ったのは『私が悪いんだ。ぐうたらしてるから。お金を稼いでいないから。そうしてこの人の言う通りにしないと、またあの頃に戻ってしまう。

自分がなにかを好きでいることが凄く悪いことのように感じた。せめてこれを切り離せば多少この人の機嫌が取れるに違いない。

そんな経緯で、衝動的に脱オタ宣言をしてしまったのです。

 

でもさ、これ。

ぐうたらしてないって向こうが認定すればそれでいいんじゃね?

 

そんなわけでその日から仕事探しを始めました。週一日、二日でいい。お金の心配はなくなったからたいして収入の足しにならなくていい。ただ『働いてる』って言うステータスによって旦那さんが満足するんならやってやろうじゃない。

ここからの経緯はたいへん恵まれていたと思います。自分の体力でもやっていけそうな、子育てママへのフォローが厚い会社さんに出会うことが出来、一社目ですんなりと内定。本社も勤務先もとてもいい雰囲気で、ここで仕事したら楽しそう!って思える仕事を運良く見つけることができた。

 

この求職活動を機に旦那さんは掌を返しました。

まずスマホを見てても何も言われない。普通にお天気とか現在時刻とか確認するだけで「お前はそんなにTwitterが好きなのか」といわれの無いいちゃもんをつけられていたもんですが、それも今はナシ。自分が某ソシャゲに新しくハマって、食事中も他のゲーム中もスマホを握りっぱなしになったのもあるかもしれないけど。寝てるあいだもオート戦闘モードつけっぱだし…

創作に関してはそもそもいわれがない。子供が寝て、部屋が片付いて、洗い物が終わってそれでも余力があるとき(今日みたいな)にパソコンに向かってたのに、家事育児への悪影響を責められる筋合いがないです。

 

そんなわけで私のおたく人権は、呆気ないほど簡単に気を変えた旦那さんのせいで少しずつ戻ってきました。

今はまだ研修中でシフトも緩いけれど、お仕事が本格化すれば、そもそもおたくどころじゃなくなるのかもしれない。けれど、そのときは自分で納得して身を引くんです。人から言われて強制されるわけじゃない。

 

なにより。

前は居るだけで息苦しく、いつも身を縮めていた家の中の空気がこんなにも軽い。それだけでもめちゃくちゃ嬉しいです。

このままお仕事を自分のものにして、お仕事ありきの生活スタイルを確立して、ぐうたらじゃない!ちゃんと頑張ってる!と胸を張って言えるようになったら、その時はイベントとか…行けたらいいなあ。憧れです。

なので頑張ってみます。自分も、旦那さんも、どっちも納得できるように。